メゾン・ド・ふわふわ

「かねもうけブログ」ではありません。

Bianchi買うならこのお店

 各社2017年モデルがちらほらと発表されてきているスポーツバイク界隈。

 そんな中、「そろそろビアンキちゃんでも買ってみようかしら」と考えておられる美人OLもいらっしゃることでしょう。

 というわけで、大宮店を除く全てのビアンキストア(2016年8月現在)を訪れた経験のある私が、特に印象深い2店舗をご紹介。

 

青山店

 私が現在の愛車ズリーゴクンを購入する際にお世話になり、以降も足繁く通うお店。

 高所得野郎の集うおハイソタウンであらせられる南青山に君臨する、サイクルヨーロッパ社渾身の店舗。青山通りの喧騒から一歩離れた好ロケーション。 

 

 毎日とんでもねえ距離を走って通勤なさっているという噂の店長さん。その「これぞメカニック」といった細やかで実直な仕事っぷりに、私は絶大な信頼を寄せています。しかも精悍な顔つきのイケメンちゃんだったりもする。

 店長さんの右腕として活躍している女性の店員さん。愉快痛快な接客のみならず、正確無比なサイズフィッティングも印象的。

 もう一人の青年ちゃんも、とても感じが良い。挨拶程度しか交わしたことがないけれど、あの店長さんのもとで鍛えられているわけだから、腕も良いのだろう。

 

 さらに設備面でも大きなアドバンテージがあったりする。

 このお店はビアンキストアで唯一(2016年8月現在)、シマノちゃんの『なんちゃらバイクフィッティング』的な名称のフィッティングマシーンを置いていたりするのだな。よくわからないが、イイらしいぞ!

 しかしアレですな、店長さんも他の店員さんもチョベリグ極まりないという奇跡のようなお店なのだな。周囲には他にも有名なバイク関連のショップが点在していたりするし、自転車に関係のないおもしろスポットも豊富。デートに最適なお店ですな。

 

町田店

 ここは「自転車の整備の在り方」に一石を投じる斬新なお店なのだ。

 なにせ、私がディレイラーのワイヤー張り直しに訪れたら、「こういうことはお客さんが自分でできると良いんですけどね」「こんなこと(FDの異音)気にするのはお客さん(私)ぐらいのもんですよ」など感涙必至の的確なアドバイスをくれる。エポックメイキングとはこのことか。

 整備が完了していざ乗ってみると、翌日にはFDの変速が不能になったりもする。私を驚かせようという、町田店なりのサプライズなのかな!?流行りのフラッシュモブ的な感じで、店員さんたちが幹線道路沿いに踊りながら登場するのかと思った。

 さらには、「うちに預けるとフレームにキズがついても補償できませんからねえ」などと意味深長な言葉で、私のハートをドキドキさせてくれたりもする。もしかしてこの人、私に気があって「恋の吊り橋効果」を狙っているのかな!?とか思ったり。

 一見、不親切・非常識に思えるこの態度、実は訪れるサイクリストのメンテナンス技術向上を目的とした、とてもユーザー思いの在り方なのだ。なにしろ、店に頼らずに自分で修理すれば、自ずと技術は向上するからネ!

 

 「メカニックとは、整備士とは何か」といった深遠なことを考えさせてくれる、ある種哲学的ですらある優良店。

 

おわりに

 レースへの出場を考えたり、己の自転車にスポーツバイクとしての真価を発揮させたいのなら、青山店!

 自転車の購入や、その後の整備等にサプライズや哲学性を求めるのであれば、町田店!

 そんな感じかな~。みたいな~。


 以下、最近思うこと。

 「欲しいブランドがある→そのブランドの取扱いのあるお店を探す」のではなく、「近所で優れた整備士のいる店を探す→その店で取扱いのあるブランドの中から自身に合ったモデルを購入する」。

 スポーツバイクを購入する際の思考としては、これが正解のような気がする。それほどに、スポーツバイクという趣味において整備士の重要性は高い。

 2017年モデルのピュアロードバイク購入に際しては、後者の思考で臨んでみようかな。

 

 それでは、また次回。

フレームの生産国と、ロードバイクの国籍。

 自転車好きが高じて、ブログまで始めてしまった私。

 フィットネス用のクロスバイクBianchiのCAMALEONTE)に始まり、現在は主に泥レース用のシクロクロス(同じくBianchiのZURIGO)に乗っています。

 

 縁あって2台ともビアンキ製品となったわけだけれども、実は私は「ビアンキの熱心なファン」というわけではないのだな。

 代理店であるサイクルヨーロッパが提供するサービスや、ビアンキ製品に100%満足しているというわけでもなく……。ただただ本当に、「縁があった」という感じ。

 そんなわけなので、3台目として購入する予定のピュアロードバイクには他のブランドをと考えています。

 で、実際に店舗に出向いて各ブランドのモデルを調べているところなのですが、各社のロードバイクを見ていく中で「フレームの精度」というものが気になるようになってきました。

 それは、自動車等と比較すると「溶接」や「塗装」に個体差が激しいように感じたため(細かな差異に気付いてしまう性質なのだよなあ)。

 

 そういった「精度」を意識しながら吟味していったところ、とある日本のブランドに辿り着きました。

 日本のブランドのバイクであれば、フレームや塗装の精度も高そうだ。

 そう思った私は、念のため製造国についてメールで問い合わせてみることに。

 

 「御社が販売しているロードバイクの製造国を教えてください」

 

 三日後、回答が届く。

 

 「弊社のロードバイクの組付けや品質管理は全て○○県内で行っておりますので、全て国産モデルとなります。」

 

……うん?

なんとなく違和感を覚える文面。言葉遊びを仕掛けられているような感覚。

 「製品の組付け」や「品質管理」は「○○県内で行っているので、国産モデルとなります。」?

 あれ?フレームの製造は?

 再度、問い合わせてみよう。

 「フレームの生産も日本国内なのでしょうか。それとも、台湾での生産でしょうか」

 

 今度は翌日に返信アリ。

 

 「恐れ入りますが、フレームの生産地につきましては社外秘とさせて頂いております。」

 

 いや、別にいいんだ。

 「社外秘」だと言うのだから、そうなのだろう。別にそこに対しては、なんとも思わない。日本かもしれないし、台湾かもしれないし、パプアニューギニアかもしれない。

 仮に台湾だったとしても、何とも思わない。行きつけの自転車屋のオヤジやサイクルクラブで知り合った自転車紳士たちから得た情報によると、イタリアや米国のブランドについてもかなりの割合が台湾で製造されているという話だし。

 

 なので、よく自転車雑誌のインプレッション記事にある、「イタリアンブランドならではの乗り心地」「ドイツ車らしい質実剛健の性能」といった文言を読むと、素人の私などは「ほへー」と思っちゃう。

 恐らく、高度に洗練された感覚の持ち主である記者さんたちは、シックスセンス的な何かでイタリアやドイツやアメリカなどを感じることができるのだろう。ゴイスーですな。

 

 ……それはさておき、台湾が世界に誇るメリダジャイアントといった自転車メーカーは素晴らしい精度を誇る一流のメーカーだし、その傘下の工場で製造されているのであれば、品質についても問題ないものだろう。

 

 「社外秘」だろうと、何だろうと、価格に見合った品質の製品であれば私は一向に構わない。

 ただ、ひっかかるのが最初のメール。

 申し訳ないけれど、私には「消費者を欺こうとしている」ように感じられてしまった。先方には、そんな意図はないのかもしれないけれどね。

 

 (中国産の食材を使っているけれど)日本国内で調理したお惣菜なので「国産のお惣菜」です。みたいな。

 

 最初から、「フレームの生産国については社外秘だけれども、組み付けや品質管理は国内で行っているので、クオリティには自信があります!」と言ってくれれば、「よっしゃ!よう正直に言うてくれた!信用して買うたろ!」と思えるのになあ。

 

 なんとなく、残念な心持ちにさせられた出来事でした。

 

クルマの場合

 余談だけれど、私は(自転車ほどではないけれど)クルマも好きなので、愛車のメルセデスAクラスを購入した際に、その製造国を調べたことがあります。

 車体番号等から調べた結果、私のもとにあるものは「ドイツ製」でした。しかしながら、フォルクスワーゲンなどの一部車種には、南アフリカ製のものなども存在するようです。

 

 で、その際に読んだネット上の資料に以下のような文言がありました。

 「自動車の国籍は、『どこで製造されたか』ではなく『どこで設計されたか』で決まる」。

 あくまでネット上の文献なので、その認識が「世界の常識」であるかはわからないし、信憑性のほどもわからない。

 けれども、これが自動車業界の常識であるとするならば、私はその常識についていけないダメな人間だと言えるでしょう。

 中国や南アフリカで製造されたクルマだけれど、「ドイツ車」として宣伝し、販売する。

 私にはメーカーサイドの詭弁と思えてしまうのだけれど、一般的にはどう受け止められているのだろう?

 そこに違和感を覚える私が、異常なのだろうか。

 

 今回のメールの出来事によって、なんとなくこのクルマの一件を思い出したよ。

maisondefuwafuwa.hatenablog.com 

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