メゾン・ド・ふわふわ

「かねもうけブログ」ではありません。

新しい自転車が完成しない。

 新しい自転車が完成しない。

 今年(2019年)の4月に自転車のフレームを新調した。以前のエントリにもある通り、ジョリーグッド極まりないカーボンのグラベルロードフレームだ。「梅雨明けには完成させて爆走したい」などと余裕ぶっこいていたぼくなのですが、なんと10月に入った今も完成していないのであった。

 

 いつまで経っても完成しない理由はいくつかある。

 理由1:梅雨が長かった。ぼくは湿気が大の苦手なのだ。今年の梅雨は特に気合が入っており、非常に長い期間にわたりぼくのやる気を削いだ。そんなわけなので、いつまで経っても完成しないのも至極当然だと言えよう。

 理由2:ねじ山なめ太郎。以前ここで書いたような気がするが、せっかくオリジナルペイントまでしてもらったフレームのねじ山を、自身の不注意からなめてしまったのだ。購入後いきなり不良品となってしまったわけで、ぼくのやる気ゲージは大幅に減少した。そんなわけなので、いつまで経っても完成しないのも至極当然だと言えよう。

 理由3:ワールドサイクルに嫌がらせをされた。これについても過去にここで書いたけれど、このワールドサイクルというへっぽこ業者ちゃんから謎の「ふわふわディレイラー」が送られてきたのだ。そんなわけなので、いつまで経っても完成しないのも至極当然だと言えよう。

maisondefuwafuwa.hatenablog.com

 理由4:内蔵式ケーブルがうんこ。どうやら件のフレームは「フルアウターケーブルを内蔵するタイプ」であるようなのだ。つまり、フレームの内部もアウターケーシングを通すわけである。ぼくはロードバイク業界にそんな形式があることを全くもって存じ上げなかった。存じ上げなかったので、ワイヤーを通しても全然全く1オングストロームほどもブレーキが引けずに困ってしまったのだ。これについては、まあぼくの無知のせいと言えなくもないが、やはりそんなことはない。このようなわかりにくい方式を採用したフレーム業者が悪だ。ぼくは悪くない。そんなわけなので、いつまで経っても完成しないのも至極当然だと言えよう。

 理由5:夏が暑かった。暑いのはチョベリバだ。チョベリバは困る。そんなわけなので、いつまで経っても完成しないのも至極当然だと言えよう。

 理由6:例の台風で車体が倒れた。風さんがビュゴビュゴ吹いたせいで車体が倒れ、新品の105のSTIレバーががりがりになってしまったのだ。ガレージにしまっておいたにも関わらずだ!乗ってもいねえのにがりがり!中古品みたい!そんなわけなので、いつまで経っても完成しないのも至極当然だと言えよう。

 これだけの理由があるわけだから、納車ならぬ納フレされてから半年が経過した今も完成しないのは至極当然だと言えよう。

 

 ここまで未だ完成しない理由(言い訳)をつらつらと綴ってきたわけですが、なんとなくもうすぐ完成しそうな気がする。なぜなら、「理由6」が発生した時点で新フレームに対する愛着が完全に失せてしまったぼくは、後に残された前後のブレーキとディレイラー調整を近所の『あさし』こと『サイクルベースあさひ』にぶん投げてしまったからだ。

 おそらくこれを読んでいるそこのおまえとかは「は?」という顔をしていることだろう。「最後まで自分でやるんじゃなかったのかよ!」と。もうよいのだ。これはしかたのないことなのだ。

 台風でフレームがくちゃくちゃになった日の夜、泣きながら眠りについたぼくに釈迦的な(或いは仏陀的な)存在が語りかけてきたのだ。「もうあさしに投げちゃいなよ」と。これこそが全宇宙の意思であり、真理であり、アレなのだ。

 というわけなので、あと少しで完成すると思う。がんばれ!ぼくのサイクルあさしちゃん!

 

 あと、次回の自転車購入からはぼくの好きなキャニョン社がこさえたイカす完成車をサクッと大購入していこうと思う。自転車自作はコリゴリだぁ~ぃ!(昔のアニメの最後の場面的な感じで)

ワールドサイクルから、「ふわふわリアディレイラー」が送られてきた。

 ワールドサイクルから、「ふわふわリアディレイラー」が送られてきた。

 意味がわからないと思うので、事の経緯を話そうと思う。

 ワールドサイクルとは、大阪に居を構える自転車のパーツ通販店の名称だ。数カ月前、件のなんとかサイクルにリアディレイラーを発注したぼくは、ウキウキでその到着を待った。

 ほどなくして届いたそれは外箱が薄汚れ、上部の蓋部分には折り曲げたような開封痕があった。「まあ、何かの間違いだろう。これだけお金を落としている上得意であるぼくに中古品など送ってくるわけがない」と思ったぼくは、不審に感じつつもそれを開封してみた。

 するとどうでしょう。中身のリアディレイラーに白い動物の毛のようなものが多数付着しているではありませんか。ふわふわです。ふわふわリアディレイラーです。

 それを手にしたぼくは、この「ふわふわディレイラー」についていくつかの可能性を考えた。

 

1.寒冷地仕様

 真冬の使用を考えて、寒さに強いリアディレイラーを作ってくれたのかもしれぬ。謎の白い毛で覆えば、冬の朝の凍てつく大気もへいちゃら!ワールドサイクル考案による斬新な寒冷地仕様ディレイラーだ。

 

2.霊的なアレ

 ワールドサイクルの従業員が己の自転車で動物を轢いてしまい、その怨念によって動物の毛が付着してしまった。成仏できない哀れな動物が、ぼくにその無念を訴えている。そういう冝保愛子的なアレ。

 

3.おしゃれ

 ワールドサイクルは大阪の店だ。大阪の人々と言えば、ド派手なファッションが好きと相場が決まっている。そこの従業員たちも、大阪のおばちゃんよろしくド派手な毛皮などが好きなのだろう。そこで彼らは思ったのだ、「せや!リアディレイラーにも毛皮を着せるんや!そうすればバカ売れ間違いなしでんがな!」と。そしてぼくが発注したリアディレイラーにも白い動物の毛をデコレーション。

 

4.展示品・返品品

 一度いぬくんやねこくんのいる家庭へと送られ、そこで開封される。グリス等により毛が付着し、みごと「ふわふわディレイラー」が完成。そしてそれが返品され、巡り巡ってぼくの手に。

 

 ……まあ、「4」ですよね。

 で、この件をワールドサイクルに報告したところ、「(ふわふわディレイラーについて)当店で販売できるコンディションと判断したでんがな!当店の判断が唯一の正義でおま!」「仕方ないから今回は返品に応じまっせ!せやけどアイロニィちゃんは今後二度と注文してはいけまへんで!」などとぬかしてきやがった!なにわの個人商店がこの偉大なるぼくに対して逆ギレしてきやがった!そもそも「新品」と偽って「返品品」だか「中古品」だかを送りつけてくるうんこな店をこれからも利用するわけがねえだろうがこのダボがよォォ!!

 ガラスの十代的繊細な心を持つぼくはこのなんとかサイクルの対応により大きなショックを受け、急性のうつ病を発症し寝込んでいます。さらには、年下の編集者から「のろま」などと暴言を吐かれたり、保有しているいくつかの株が急落したり、鎌倉に鎮座する弟切草ライクな自宅ではボイラー室が爆発するなど全体的に大不調。大変な被害を被っているのです。

 あの「ふわふわディレイラー」さえ送られてこなければ!なんとかサイクル、許すまじ!