フリーランスの人間の「いやあ、最近忙くてねえ」は「おかげさまで儲かってます」とほぼ同義であり、基本的には常に忙しくありたいわけです。
しかしながら、ここ最近の私の多忙っぷりたるや「忙しいという字は心を亡くすと書きますなあ。参りますなあ」状態であり、全くもって自転車に乗れないストレスフルな日々が続いていたのでありました*1。
そんなFワード*2連発な日々を漸く脱したため、ビアンキコミュニティ青山のスプレンディドな店員ちゃんのお導きによりゲットできた「ZURIGO 2014」に乗ってみた感想などを綴ってみたいと思います。
ズリーゴクン*3のボディをくまなくチェック!
車体はグロッシーなブラック。ツヤツヤ。
その妖艶な黒は、「ダブル浅野」*4の浅野温子が靡かせた黒髪のよう。
「Bianchi」ロゴはレトロなフォント。現行のモダンなロゴとは好対照。このダサさがたまりませんな。見様によっては大陸で作られた偽物のようでもある。2015ですぐに現行のものに戻されたようだから、さぞ不評だったのだろうなあ。
基本的に半官贔屓で少数派大好きのひねくれ野郎*5である私にとって、この「マイナー感」は大きな魅力。
驚いたのは、その軽さ。抱え上げようとすると、「スッ」と持ち上がってしまう。ちなみに、カメレオンテちゃんの場合は「どっこいしょ」といった感じ。両者を比較してみると、体感*6で2kgは軽いように思う。
コンポーネントは全体的にTiagraな雰囲気*7。リアディレイラーに書いてあるから、きっとそうなのだろう。
ブレーキは、噂のカンチ*8ブレーキ。ドロ詰まりに強いらしい。そのうち、イカしていると世界中のサイクリストから絶賛と称賛を浴びまくっているシマノ製のものに交換しようかしら。
じゃあ、乗ってみよう。
前述した車体重量の軽さのためか、漕ぎ出しも軽い。太めのブロックタイヤであることを意識させない軽さで、ちょっとクリビツ即ちびっくりである。
カメレオンテちゃんの場合は路面の状況がダイレクトに伝わってくるような感覚があったのだけれど、ズリーゴクンにはそれが殆どない「優しい走り」。どれぐらい優しいかと言うと、お盆休み突入前の職場の空気ぐらい優しい。つまりは、とんでもねえ優しさということです。
税金を納めまくっている*9にも関わらず一向に補修されない、ろくでもない国道の路面を走っていても、ビリビリとくる嫌な振動が全くと言っていいほどない。
これは、28cと32cのタイヤの気圧差によるものなのかしら?
それとも7000系アルミの特性?
或いは、スペック表のフォークの欄に「Carbon/Alu」とあるから、それも良い方向に作用しているのかも?
読んで下さっている方の「疑問符ばっかりで何一つはっきりしたこと言わねえなこいつ」という声が聴こえてくるようです。結局のところ、私の自転車経験ではこれが限界ということですなあ。なにしろ、比較対象がカメレオンテちゃんしかないわけだし。兎にも角にも、「シクロクロス、楽しいよ!」というポジティブな感情が伝われば幸甚の至り、ということです。
次回につづく。
maisondefuwafuwa.hatenablog.com
*1:「よし、今日はちょっと時間があるぞ!」と思ったら春の嵐みたいなお天気だったり、ポンポンの調子が悪かったり。
*2:Fから始まる例のお下品な言葉。英語圏だと伏字になるアレ。
*3:エロス系青年誌における女子の敬称。『POPEYE』あたりが初出なのかしら?
*4:90年代に「ダブル浅野」として人気を博した浅野ゆう子と浅野温子の呼称。80~90年代のカルチャーは、色々とアレな感じな物事が多くて楽しい。
*5:そういう人間だから教育業界に馴染めなかったのだなあ。
*6:つまり、「何の根拠もない」ということ。
*7:私が何かの物事に対して、いまいち確証を持てない時に使う言葉の一つ。類語に「~っぽい」「~風」「~なのかなあ」等がある。
*8:「カンチ!セックスしよっ!」で一世を風靡した『東京ラブストーリー』のやつ……ではなく、ブレーキの種類の一つ。「カンティ」とも。
*9:実際は低所得野郎であるためそこまで納めていない。