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メゾン・ド・ふわふわ

エアマックス95世代。私学教職員を経て、フリーランスの物書きに落ち着く。洋服と自転車といぬねこが好き。ここは、お仕事とは無関係の、全くお金にならない文章を綴る場所。私の「じゆうちょう」。

フレームの生産国と、ロードバイクの国籍。

 自転車好きが高じて、ブログまで始めてしまった私。

 フィットネス用のクロスバイクBianchiのCAMALEONTE)に始まり、現在は主に泥レース用のシクロクロス(同じくBianchiのZURIGO)に乗っています。

 

 縁あって2台ともビアンキ製品となったわけだけれども、実は私は「ビアンキの熱心なファン」というわけではないのだな。

 代理店であるサイクルヨーロッパが提供するサービスや、ビアンキ製品に100%満足しているというわけでもなく……。ただただ本当に、「縁があった」という感じ。

 そんなわけなので、3台目として購入する予定のピュアロードバイクには他のブランドをと考えています。

 で、実際に店舗に出向いて各ブランドのモデルを調べているところなのですが、各社のロードバイクを見ていく中で「フレームの精度」というものが気になるようになってきました。

 それは、自動車等と比較すると「溶接」や「塗装」に個体差が激しいように感じたため(細かな差異に気付いてしまう性質なのだよなあ)。

 

 そういった「精度」を意識しながら吟味していったところ、とある日本のブランドに辿り着きました。

 日本のブランドのバイクであれば、フレームや塗装の精度も高そうだ。

 そう思った私は、念のため製造国についてメールで問い合わせてみることに。

 

 「御社が販売しているロードバイクの製造国を教えてください」

 

 三日後、回答が届く。

 

 「弊社のロードバイクの組付けや品質管理は全て○○県内で行っておりますので、全て国産モデルとなります。」

 

……うん?

なんとなく違和感を覚える文面。言葉遊びを仕掛けられているような感覚。

 「製品の組付け」や「品質管理」は「○○県内で行っているので、国産モデルとなります。」?

 あれ?フレームの製造は?

 再度、問い合わせてみよう。

 「フレームの生産も日本国内なのでしょうか。それとも、台湾での生産でしょうか」

 

 今度は翌日に返信アリ。

 

 「恐れ入りますが、フレームの生産地につきましては社外秘とさせて頂いております。」

 

 いや、別にいいんだ。

 「社外秘」だと言うのだから、そうなのだろう。別にそこに対しては、なんとも思わない。日本かもしれないし、台湾かもしれないし、パプアニューギニアかもしれない。

 仮に台湾だったとしても、何とも思わない。行きつけの自転車屋のオヤジやサイクルクラブで知り合った自転車紳士たちから得た情報によると、イタリアや米国のブランドについてもかなりの割合が台湾で製造されているという話だし。

 

 なので、よく自転車雑誌のインプレッション記事にある、「イタリアンブランドならではの乗り心地」「ドイツ車らしい質実剛健の性能」といった文言を読むと、素人の私などは「ほへー」と思っちゃう。

 恐らく、高度に洗練された感覚の持ち主である記者さんたちは、シックスセンス的な何かでイタリアやドイツやアメリカなどを感じることができるのだろう。ゴイスーですな。

 

 ……それはさておき、台湾が世界に誇るメリダジャイアントといった自転車メーカーは素晴らしい精度を誇る一流のメーカーだし、その傘下の工場で製造されているのであれば、品質についても問題ないものだろう。

 

 「社外秘」だろうと、何だろうと、価格に見合った品質の製品であれば私は一向に構わない。

 ただ、ひっかかるのが最初のメール。

 申し訳ないけれど、私には「消費者を欺こうとしている」ように感じられてしまった。先方には、そんな意図はないのかもしれないけれどね。

 

 (中国産の食材を使っているけれど)日本国内で調理したお惣菜なので「国産のお惣菜」です。みたいな。

 

 最初から、「フレームの生産国については社外秘だけれども、組み付けや品質管理は国内で行っているので、クオリティには自信があります!」と言ってくれれば、「よっしゃ!よう正直に言うてくれた!信用して買うたろ!」と思えるのになあ。

 

 なんとなく、残念な心持ちにさせられた出来事でした。

 

クルマの場合

 余談だけれど、私は(自転車ほどではないけれど)クルマも好きなので、愛車のメルセデスAクラスを購入した際に、その製造国を調べたことがあります。

 車体番号等から調べた結果、私のもとにあるものは「ドイツ製」でした。しかしながら、フォルクスワーゲンなどの一部車種には、南アフリカ製のものなども存在するようです。

 

 で、その際に読んだネット上の資料に以下のような文言がありました。

 「自動車の国籍は、『どこで製造されたか』ではなく『どこで設計されたか』で決まる」。

 あくまでネット上の文献なので、その認識が「世界の常識」であるかはわからないし、信憑性のほどもわからない。

 けれども、これが自動車業界の常識であるとするならば、私はその常識についていけないダメな人間だと言えるでしょう。

 中国や南アフリカで製造されたクルマだけれど、「ドイツ車」として宣伝し、販売する。

 私にはメーカーサイドの詭弁と思えてしまうのだけれど、一般的にはどう受け止められているのだろう?

 そこに違和感を覚える私が、異常なのだろうか。

 

 今回のメールの出来事によって、なんとなくこのクルマの一件を思い出したよ。