メゾン・ド・ふわふわ

エアマックス95世代。私学教職員を経て、物書きに落ち着く。洋服と自転車といぬねこが好き。ここは、お仕事とは無関係の、全くお金にならない文章を綴る場所。私の「じゆうちょう」。

ゴリゴリと私。

 今日もシクロクロス*1で幹線道路を疾走する。道行く美人OLやマブい女子大生からの視線を背中に感じながら。

 

 耳に届くのは、風を切る音とブロックタイヤ*2が奏でるロードノイズ。それは、まるでパッヘルベルのカノンの通奏低音のよう。

 

 「あの筋肉!まるでかつてのスパルタ兵のようだわ!」、すれ違った美人OLが思わず声をあげる。よせやい。

 彼女が絶賛した鍛え抜かれた脚は、優雅に、力強くクランクを回す。そして、そのペダリングに合せて足もとから響くゴリゴリ感。


 ……ゴリゴリ感??

 

 嫌だよおぉぉー!変な感触は嫌なんだよぉぉー!やめてくださいよぉぉー!

 自転車乗りにとって、「異音」と「異感触」は大敵なのだ。

 現在のギアはアウタートップ*3。検証のため、一旦ギアを落としてみよう。そうしよう。

 軽めのギアで走ってみると、特にゴリゴリは無し。再度アウタートップへ。

 

 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ。

 

 まいっちんぐです。まいっちんぐマチコ状態です。

 もうライドに集中できません。帰ろう。

 「これはアレだな。クランクですりゴマ*4を作っているみたいだな」とか「すりたてのゴマをかけて冷奴でも食べたいな」とか考えながら帰宅。

 

 そして、原因究明の旅が始まった。

 

 軽めのギアではこのゴリゴリ感は生じない。強いトルクのかかるギアでのみ、ゴリゴリ。BB*5周りの異変であれば、どのギアであってもゴリるはず。今回は特定のギアでのみの現象なわけだから、BB周辺は犯人ではないのだろうな。

 

 どこかに何かが挟まっているだけかもしれない。というか、そうであってほしい。兎にも角にも、まずは駆動部の徹底清掃だ。

 「そのコストパフォーマンスの高さたるや、まさに『ケミカル界の価格破壊王』ですな」とサイクリストたちから称賛を集めまくっているエーゼット*6社のパーツクリーナーを豪快かつ繊細に使い、チェーン、スプロケット、チェーンリング、そしてプーリーをキレイキレイしていく。

 ウエスで拭うと、チェーン及びプーリーからおびただしい量の金属片(「粉」ではなく「片」)が!

 なんだよこれ。金属片とか、やめてくださいよ。

 これが各部に紛れ込んで、ゴリゴリさせていたのか?徹底的に洗浄し金属片を取り除いてから、クランクを回してみる。

 

 ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ。

 

 ダメですな。ダメ。所謂一つの全然ダメというやつですな。

 ということは、「外部から金属片が紛れ込んだ」のではなく、どこかで何かが擦れて削れている、ということなのか?

 よーく観察してみると、チェーンの外周部分に微かに削れた痕が見受けられる。

 おかしくない?「外周」ということは、駆動部に触れない側なのでは?

 チェーンの流れを目で追っていくと……プーリー(上の方)で問題の箇所が触れている。

 プーリーが怪しい!

 仮にプーリーが犯人だったとしたら、なぜ今急に異変が?ここ最近、何か現状を変更するようなことはあっただろうか?唯一思い当たったのが、「チェーンの交換」。

 確かにチェーン交換はした。でもそれは2ヶ月も前のこと。今になってそれが影響を及ぼし始めるなど、あり得るのだろうか?そもそも、パッケージを50回ぐらい確認して10速*7用のものを買ったし、店のオヤジに確認した際も彼は「それで大丈夫っす」とか言っていた。

 とりあえず、明日にでもプーリー周辺を調べてみよう。

 

 ……というのが、つい数時間前までのお話。全く、何も、1オングストロームほども解決しちゃあいねえわけですな。

 とりあえず、美味しいものでも食して面倒なことは忘れよう。

 また次回。

 

Bianchi

パナレーサー株式会社

オイル・潤滑油・グリースのエーゼット

*1:BianchiのZurigoのこと。

*2:パナレーサーCG-CXのこと。

*3:フロント及びリアを外側の最も重いギアにした状態のこと。

*4:すりたては香りが素晴らしい。

*5:ボトムブラケットのこと。私レベルの人間にとっては、ここがイカれるとお手上げでありがっかりであり自転車ちゃんはお店に入院コース。

*6:最高に素敵な企業だけれど、あのwebサイトのデザインはどうにかならないのか。

*7:わしのズリーゴクンはリア10速のTiagraなのだ。