メゾン・ド・ふわふわ

「かねもうけブログ」ではありません。

BIANCHI MINIVELO7 と私

 その日のぼくもいつものように仕事が捗らず、ネットサーフィングに興じていた。

 どこかにSurlyかALL-CITYの激安フレームが転がっていないだろうかと、海外通販サイトを中心に巡回だ。いつものサイトに特にめぼしいものはなかったため、国内のウェッブサイトへ移動すると、なかなかに興味深い価格が提示されたミニベロを発見した。

 「なになに?ビアキン(≠ビアンキ。日本代理店企画の車体を指すぼく用語)のミニベロが(ピーッ!!)円!?色も素敵なチェレステクラシコ!!サイズが52のみ!?わしにはちょいチャイチーだが関係ねえ!!安いぜ買うぜーッ!!」

 

 自転車博士たちの間では「自転車を通販で買う」という行為は神をも恐れぬ暴挙とされている。「ちゃんとした店で買えブヒ!」「整備が怪しいでござるコポォ!」と袋叩きにされてしまう。

 しかしながら、どうせ一旦全バラしして自分でグリスを塗りたくるわけだから、通販の雑な組み立てだろうが関係ない。というか、むしろぼくが一から丁寧に組むから自転車屋に納入されるあのデカい段ボールのまま売ってくれやと思う今日この頃(でもフェイシングとタッピングだけはおねがいネ♡)。

 

 そういうわけなので、カートにぶち込んで即チェックアウトだ。

 

 ただね、届くまでものすごく時間がかかりました。2週間ぐらいだったかなあ。「もしや詐欺サイトだったのでは?」とか「作業担当者が失踪したのかな?」とか色々な疑念を抱いてしまうほどに遅かった。そういった意味では、実店舗で購入→即乗って帰るという流れの方がらくちんでいいかも。

 

 で、そろそろ警察に連絡しようかしらと思い始めたころに佐川急便のさわやか兄さんが届けてくれました。

 丸二日間かけてバラしてグリスアップして組立て。

 完成したのがこちら。やだなにこれ可愛い~♡チョベリグ~♡

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 これでカンチブレーキでレバーシフトだったら完璧なのだけれどもなあ。さすがにこの価格でそこまで求めるのは酷なのかな。

 これに乗って実家へ帰ったら、普段自転車になど全く興味を示さない両親が「あら可愛いわね」とか「それは速度はでるのかね」などと言ってきた。やはり一般層にはこういった車体がウケるのだな。

 

 ところで、我が家が鎮座するロケーションは鎌倉の山奥。そこへ至るまでの道のりは、毎日がヒルクライムな超々激坂を登らねばならぬ。シクロクロスZURIGOでもゼーハーいっちゃうぐらいのやべえ坂だ。

 自分で買っておいて言うのもなんだけれど、このミニベロ「どうせ見た目だけのスーパー重たいポンコツだろ」と思っていました。どうせ我が家までの坂を登れっこない、そう思っていました。それが意外や意外、かなりすんなりとおうちまで辿り着けてしまったのだ。もしかしたら、これは自転車としてけっこう「良いもの」なのかもしれぬ。掘り出し物、見っけものなのかもしれぬ。

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 というわけで、最近はこれでスーパーゆるぽたを愉しんでいます。