メゾン・ド・ふわふわ

エアマックス95世代。私立大学でキャリアカウンセラーをしたり、紙媒体に駄文を綴ったりしてお金をもらっている。洋服と自転車といぬねこが好き。ブログは非営利。

「俺のじゃねえからマインド」と私。

 あまりにもアレな出来事であったため、今回のお話に登場する店舗の名前は伏せておこうと思う。そうは言っても、カンの鋭いおまえとかであったらどのお店を指しているのかピンとくるかもしれない。こないかもしれないけど。

 

 そもそも、表題にある「俺のじゃねえからマインド」とは何なのか。

 

~「俺のじゃねえからマインド」とは~
 ダメな自転車屋におけるダメな店員の、仕事に対するダメな姿勢のこと。「別に俺の自転車じゃねえからロゴが曲がっていようが音鳴りがしようが関係ねえっす(でも俺の自転車はミリ単位で調整するけどね)」という精神。

 

 こういうことです。

 上の説明を読んで、「あぁ、わかるわ~」というひとと「どういうこと?」と首をかしげるひとがいるかと思う。

 後者のひとは、おめでとう!キミは「ふつうのひと」だ。幸運な自転車人生を歩んでいるひとでもある。今ひいきにしているお店、今の環境を大事にして、今後も穏やかに自転車を楽しんでいただきたい。大手ブランドの「なんちゃらシステム」により剛性が何%アップしたり振動吸収性が大幅にアップしたりする40万円のフレームを購入して楽しい自転車ライフを送ってほしい。そして薄っぺらい流行りの歌を聴き、売らんかなの直木賞受賞作品のハードカバーを購入し、配給会社によってうんこみてえな邦題のつけられた(けれども人気の)映画を見に行き、CMを観て購入したSUVに乗ってIKEAの家具を買いに行き、スターバックスの新作フラペチーノを飲み、それを撮影したインスタグラムの「いいね」の数に一喜一憂し、穏当に生きて、子や孫に囲まれ安らかに旅立ってくれ。心の荒んだあらくれ者の集うこのブログには似つかわしくないひとなのだ。よって、ここでブラウザを閉じてしまっても結構です。

 前者のひとは、恐らくぼくとおなじような性格のやつだろう。神経質で、天邪鬼で、ニヒリストで、人間が嫌いで、自分の能力やセンスに自信があり、世の中を構成する大体の事柄を馬鹿にして嘲笑っている。……単なる社会不適合者じゃねえか!

 まあ、ここまでアレな感じのひとかはわからないけれど、己の自転車にコダワリを持っているひとではあるはずだ。そして、「自転車屋運」に恵まれず、自身で整備を始め、ついには組み立てまで自分の手で行うようになった。そうでしょう?

 ぼくがそうなので、よくわかります。

 

 今回のお話は、「ピュアな自転車ぼうや」であったぼくがこの「俺のじゃねえからマインド」に触れ、「自転車屋なんぞに頼らず何でも自分でやっちゃうスーパーひねくれ野郎」へと変わってしまった、その契機となった出来事なのだ。

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「ピュアな自転車ぼうや」だった頃のぼく。

 あれは忘れもしない、2015年の夏のことだ。……いや、冬だったかもしれない。う~ん、もしかしたら2016年だったかも?だいたいそれぐらいの感じのことだ。

 フィットネス用に某社のクロスバイクに乗っていたぼくは、ひょんなことから同社のシクロクロス車を入手した。

 そのシクロクロス車を購入した都心にあるお店はすこぶる気持ちがよかった。店長氏も、その補佐役風の女子っ子店員ちゃんも、ぼくにシクロクロスを勧めてくれた若人も、全てが気持ち良い奇跡のようなお店であった。

 できることなら、このお店を「行きつけの自転車屋」にしたかったのだけれど、日々のメンテナンスで通うには如何せん遠かった。ぼくの住居が鎌倉で、そのお店は都心のおしゃれタウンにある。自転車をクルマに積んでいったとしても、往復で一日仕事だ。ちょっとした整備で一日がつぶれる、それはチョベリバだ。

 チョベリバは困るので、購入後はもっと身近なエリアにある系列店を利用することにした。そのブランドのウェッブサイトで調べると、神奈川県と東京都の境界らへんの謎辺境エリアに一つ店舗があった。鎌倉から決して近いとは言えないが、自転車で走って行ける距離ではある。

 

 しかし、その店舗での整備や応対がチョベリバ即ち超ベリーバッドだったのだなあ。

 入店早々、見た感じ映画『マッドマックス サンダードーム』に登場する「マスター」と「ブラスター」みてえな二人が現れた。聞けば、店長とその部下だという。成り行きでこの二人がぼくの担当ということになってしまった。

 チェーンがFDに触れまくってチャリチャリ音が気になるため、どうにかならないか相談したところ、「そんなの気にしなくていいんすよ」と。いやいや、気にするか否かは客でありオーナーであるぼくが決めるんだけど?

 その言葉に面食らいつつも彼らに整備させ帰宅。すると、翌日にはFDが変速すらしなくなったりして。

 怒り心頭に発しながら店長に突き返すと「なんで変速しないんすかねえ」「ちっとわかんないすねえ」。その場では直らないようなので、一週間程度預けることになった。その際も「うちに預けてる間にキズがついたりしても補償はできないんすよ」と謎のセリフをぶちかます。 

 ここでぼくは悟った。「あぁ、そうか。ここは『売り切り型のファッション自転車屋』なのだ」と。要は整備だとかなんだとか売り上げに直結しないことはしたくない、利幅の大きい車体をさばきたいということなのだろう。ぼくの持ち込んだ車体も、系列店とはいえ別の店舗で購入したものだし。

 そう、この時初めて「俺のじゃねえからマインド」というものに触れたのだ。

 結局、ぼくは店舗を変えることにしたのだけれど、その前にこの件をこの店舗の運営本部のある本社へとタレこんだ。

 かくかくしかじかこういう出来事がありましてとても困っています、と。御社のブランドが好きで、次回は最上位モデルを購入しようと考えていたのに買う気が削がれてしまいました、と。

 対応してくれた本部長氏はとてもナイスな人であった。「当該店舗の店長には『店舗のあり方』『整備のあり方』について指導しますので、もう一度だけ〇〇店に行ってみて頂けませんか」とまで言ってくれた。本部長氏の真摯な対応により、そのブランドに対する心証はやや回復しました。

 店舗の人々には、己の一つひとつの言動が、自身の所属する組織のイメージや売上を左右するということを認識していただきたいものだ。

 

 で、この一件により、「ピュアな自転車ぼうや」から「ひねくれ自転車野郎」へと変貌を遂げてしまったわけです。「店なんざあてにならねえな」と。

 自転車が好きなそこのおまえとかも、是非とも気をつけてください。世の中には良いお店もあるけれど、それ以上にアレなお店も存在するわけですから。

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ぼく自身の手でリビルドされ、生まれ変わったシクロクロス車。

 これだけだと単なるグチ記事になってしまうので、ついでにぼくが時々相談に訪れたりしているチョベリグ店舗を紹介しておくよ。ただし、いずれも個人店ではないから、ひとの入れ替わりはあるかもしれない。とりあえず2019年現在は非常によい感じのひとびとが勤務している。

www.grovekamakura.com

www.c-youcan.com

おわり