ビンディングシューズ生活5年目にして初の「立ちゴケ」を経験し右足首捻挫中のぼくは、パンパンに腫れあがった右足にイライラしながらこう叫ぶ。
「Rapha.屋さんの話でもしよっかなぁ!!」
そういうわけなので、今回はRapha.のお話です。
Rapha.とは
エゲレスはロンドン発祥のサイクルウェアブランドです。2004年にサイモン・モットラムとかいうおじさんによって創業されたそうな。思いのほか日の浅いブランドなのだなあ、誕生から。
2004年というと、ぼくが超一流大学の超一流学生として超一流の日々を送っていた頃だな。超一流すぎてスターバックスのバイトを僅か2日で辞めたりしていた頃だ。
「スタバに潜入すれば、おしゃれな女子っ子バイトちゃんたちとチョメチョメ(©山城新伍)できるに違いない。しかもお小遣いも得られる。これは最高。マンモスうれP!」と思って始めたものの、あまりの忙しさにチョメチョメどころではなかった。
ちなみに、バイトを辞める際の理由は「ちょっとなんというか、ぼくには向いてない気がするんすよね」だった。あの時の店長さん、本当にごめりんこ。
閑話休題。
Rapha.のファーストインプレッションについては過去記事を参照してもらうとして、今回は数年間にわたりRapha.(以下、面倒くせえので「ラファ」とする)を利用してきたぼくが、改めての評価を綴りたいと思う。
自転車ウェアはゴチャゴチャとしたダセえ……もとい、お世辞にも洗練されているとは言い難いデザインのものが多い。「それはどういうセンスなの?どういう配色なの?どうしたの?」みたいものばかりだ。
よその趣味からやってきたひとなどは、この時点でひいてしまうのではないか。洋服が好きなおまえとかに至っては、この時点でまわれ右してしまうのではあるまいか。そんな自転車ウェア業界にあって、比較的マシというか、比較的シンプルでシュッとしたウェアを展開しているブランドです。
よいお値段するだけあって、縫製もしっかりしている。超絶神経質野郎であらせられるぼくは、ウェア等を購入する際に細部の細部に至るまで検品するわけですが、わりと合格点を差し上げられる個体が多い(差し上げられない個体もあるけど)。
このような感じで、非常にイカしている。これらを着て走れば、憎いあんちくしょうも学園のマドンナも振り返るに違いない。
ちなみにぼくは、ここのピチパンとジャージをまる3年間にわたり着たおしているけれど、まだまだピカピカです。耐久性もオウサムにしてスプレンディド。
RCC MEMBERSHIP的なやつ
ここのウェブショップに、「RCC MEMBERSHIP」という商品がある。これはジャージだとかなんだとかの商品ではなく、RCC(ラファ サイクリング クラブ)へ加入できるという「会員権」なのだ。年間¥22,000也。これに加入すると、RCCメンバー限定の商品を「購入することができる」ようになったりする。
で、この「RCCメンバー限定の商品」なのだけれど、背中や胸にドでかく「RCC」と書かれているものが殆ど。それを身に纏っていると一目で「ラファの会員」であることがわかる仕組みになっているのだ。
つまり、自分自身の魅力に自信のない自転車ぼうやとかも「俺はラファの会員だから!おしゃれだから!そういうひとたちの仲間だから!」と虚勢を張ることができるという寸法だ。
そいつ自身はダサくとも、ブランドの威を借り「おしゃれであると見せかける」ことができる。まさに「己に自信のない者ほど組織や肩書やブランドにすがる」を地で行く感じだな!
ぼくは控えめなロゴが好きです。
実店舗とかの感じ
お店の佇まいであったりブランドそのもののノリであったりから、わりと「スノッブ感」というか「鼻持ちならない感」を覚えるひともいるかもしれないけれど、実店舗からは全くそのような雰囲気は感じられない。何事においても「他者の行動の裏にある真意」を暴こうとする面倒くさいタイプであるぼくをもってしても、今まで特に不快な経験をした覚えはない。
お店のおじさんも特に尊大だったりすることはないし、1Fに併設されているカフェのおねえさんに至っては超感じがよい。ぼくが初めて訪れた際なんて、お店の外まで見送りに出てきてくれたりした。チョベリグにしてバッチグーなのだ。
ああ、あとぼくは利用したことがないけれど、一日¥3000程度でキャニョン社謹製のナイス自転車を借りることもできるみたい。「ロードバイクに興味はあるけれど、どういう感じかわからなくてまいっちんぐ」とかいうおまえとかは、このレンタル制度を利用してみるとよいかもしれない。
通販サイトのかんじ
これに関しては、まんま海外通販のノリなので注意されたし。従業員が日本語ネイティブではないため、メール等の受け答えもトンチンカンであったりすることが多い。問い合わせ等には可能な限り英語を用いよう。
おわりに
途中、右足首の痛みによる苛立ちから辛辣な言葉を吐いてしまいましたが、ぼくは概ね好きですよ、ラファ。今後も利用すると思います。自転車が好きなそこのおまえとかも、デートがてら寄ってみると楽しいかもしれません。
なお、本文中にある良い感じの写真の権利はすべてラファに帰属します。
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