メゾン・ド・ふわふわ

「かねもうけブログ」ではありません。

Amazonプライムビデオと私。

 Amazonで買い物をしなくなって久しい。けっこうなヘビーユーザーであったぼくがなぜAmazonを利用しなくなったかというと、「ウキウキで購入した品物にがっつりと開封痕がある」という事件に複数回みまわれたためだ。「これ他の客から返品されてきたもんだろオイ!」みたいな。

 これを読んでいるおまえとかはこう言うだろう。「どうせ謎のマーケットプレイス業者から買ったんだろ?」と。違うのだ。そうではない。マーケットプレイスではない「Amazon販売・発送」であるにも関わらず、中身の包装ビリビリ、シールを爪ではがし痕ありありのものが送られてきたりしたのだ。超絶神経質潔癖野郎であらせられるぼくは怒り心頭に発し「ンモーあったまきた!」となり、Amazonに見切りをつけたのだ。

 

 そんなわけで、すっかりそいつ(Amazonのこと)とは疎遠になっていたぼく。このまま一生そいつを利用することはないだろうと思っていたのだけれど、仕事関係のおじさんから「Amazonプライムビデオに入ると色々と愉快な映画を視聴できて痛快だヨ」との情報を得てしまった。

 Amazonプライムビデオ?なんですかそれは?はじめましての名前ですね。そう思ったぼくはとりあえず件のプライムビデオとやらを調べてみると、どうやらそいつが提供している有料の動画配信サービスのことらしい。月額400円だかなんだかでそこそこの数の映画作品を視聴できる(2019年5月あたりから月額500円に値上げするらしい)。ただ、ラインナップを調べると、お世辞にも豊富とは言えない。さらに、ぼくが観たいと思うようなマイナーでマニアックでアブノーマルな作品は見当たらない。

 これで400円はちょっと高いなぁと二の足を踏んでいたところ、「一ヶ月間無料お試し」的な制度を発見。まずはそれで様子をみてみることにした。

 

 で、無事に「一ヶ月の期間限定会員」となったぼく。なにしろ一ヶ月という時限付きだ。とにかく効率よく視聴していかなければならない。そこで、愉快そうな作品をリストアップし、優先順位をつけて観ていくこととした。そもそも豊富とは言えないラインナップに、さらに「追加料金なし」という条件を加えると、さらに選択肢は狭まってしまった。

 以下、視聴したタイトルとその感想。

  

ゲーム・オブ・スローンズ

 剣と魔法のファンタジー物語かと思いきや、愛憎渦巻くドロドロの政治話だった。何の脈絡もなく、唐突にセクシング的なシーンがぶちこまれたりする。登場する殆どの主要女性キャラクターがおっぱいを晒す。明らかに「お乳要員だな」という女優さんだけではなく、主役級の女子っ子までもがお乳を放り出している。

 評判通り面白かった。完結が待ち遠しい。おっぱい。

 

ウォーキング・デッド

 世界崩壊後を舞台にしたウォーカー(ゾンビ)との戦いを描く物語かと思いきや、陰謀渦巻くドロドロの裏切り話だった。ウォーカーは舞台装置のひとつに過ぎず、生き残ったグループ間のどつき合い抗争を描く作品。

 愉快ではあるものの、登場人物たちがおばかちんすぎて萎える場面多数。もちろん、おばかちんがおばかちんなことをしなければ事件が発生しないわけで、物語を構成するうえで仕方のないことかもしれないが、それにしてもおばかちん。

 評判通り面白かった。完結が待ち遠しい。おっぱいなし。

 

『THIS IS US/ディス・イズ・アス 36歳、これから』

 NHKの地上波テレビジョンでも放送されていたらしい。スーパーシニカルおじさんであるぼくですら、そこに描かれる家族の姿に涙してしまった。三十代ならこれを観よう。ただし、終盤から最終回のグダり感はいただけない。これがキレイにまとまって終わっていたらなあ。

 しかし、このセンスのかけらも感じられない副題はどうにかならなかったのか。「36歳、これから」って何かね。おっぱいなし。

 

孤独のグルメ

 おじさんの食事風景をドラマ仕立てにしたもの。おじさんの咀嚼シーンを眺めるコンテンツ。もとはテレビ東京の番組で、シーズン0から7までと長大な作品だ。世間での評価が高まった後期シーズンは制作者たちが勘違いをこいてしまったのかメジャーな芸能人()が登場したりして興ざめ。初期のマイナーな俳優が出てきたころの方が良かった。しかしながら、概ね愉快痛快だと言えよう。おっぱいなし。

 

東京ゴッドファーザーズ

 今は亡き今敏監督が残した不朽の名作。今敏作品の中では、比較的ポップでとっつきやすい、万人受けする内容だ。年末におこたで暖まりながら観よう。おっぱいなし。

 

 疲れてきたので、あとはタイトルのみ記す。いずれもおっぱいなし。

トレインスポッティング

『39 刑法第三十九条』

美味しんぼ

電脳コイル

 

 だいたい、こんな感じの作品を観た。

 Amazonオリジナルの番組もあるようなので調べてみたのだけれど、学も教養も知性のかけらも感じられない日本のテレビタレント()が登場するうんこみてえなものしかなかった。反吐が出るぜ。

  

 で、昨日無事に解約しました。総評としては、「月額400円も支払うだけの価値は見出せなかった」という感じです。『ウォーキング・デッド』『ゲーム・オブ・スローンズ』が完結するころに、また一ヶ月だけ加入してもいいかも。

 

 ちょっと楽しかったのが、解約する際にそいつから3回も引き留められたところ。「このまま手続きを進めちゃうと解約になっちゃうよ!もう動画とか視聴できないよ!高速配達みたいなこともできないよ!そのボタン押しちゃダメ!」といった感じのメッセージが3度も表示されて、必死さが伝わってきて愉快でした。

 ぼくは構わず解約ボタンを押したけど。

 

 とりあえずね、しっかりと勤め人をしているおまえとかは、お盆休みだとか年末年始の休みだとかを狙って「Amazonプライムビデオ無料お試し加入」してみると良いかもしれぬ。