最近プレイしたビデオゲームについて、その印象を綴る。
Bloomtown: A Different Story
舞台をメリケンにして、主人公たちの年齢を下げて、ドット絵にしたペルソナ。
しかし舞台はメリケンだが本作のデベロッパーであるLazy Bear Gamesはリトアニアのヴィリニュスに拠点を構えているため、つまるところ「リトアニア発のメリケンなペルソナ」ということになる。なんかすごい。

ペルソナ(以下「P」とする)風の「守護悪魔」を呼び出して呪文を唱えたり、仲間との絆を深めるためのコミュ風クエストがあったり、読書や工作や街のアクティビティでコミュ用パラメータが上昇したり、日常パートとダンジョンパートが明確に別れていたりと、とにかくどうにも隠しきれないほどのPオマージュっぷり。
Pシリーズと同じく戦闘時に敵をすべてダウンさせると仲間全員で総攻撃をかけることができるのだけれど、その演出までそっくりで笑ってしまった。マンガっぽいカット割りがシャキン!と現れて皆で飛びかかってボコスカするやつね。

リトアニアには熱心なPファンがいるのだなあと微笑ましく思う反面、ここまで寄せてしまっていると「ファンメイドの同人作品」という印象を受けてしまったりすることもないこともないかもしれなくもない。
Pと比較して易しいのは、タイムリミットが(おそらく)設定されていないこと。作中に曜日や時間の概念はあるが、何月何日という点については一切言及されない。「何日までに事件を解決しろ」という期限が無いため、いくらでもアルバイトをして資金を稼いだりダンジョンでレベルを上げたりできる。ヌルいとも言えるし、焦らずにのんびりマイペースで楽しめるとも言える。
アメリカの片田舎を舞台に奇妙な出来事を追ったりとちょっとスティーヴン・キングな雰囲気もあったりして、雰囲気はぼく好みな感じ。
用いられているフォントが激しく読み辛いが、ローカライズ自体は悪くない。ダジャレなども直訳ではなく日本風にアレンジしていたりとイイ感じだし、主人公一行の軽妙な掛け合いもきちんと笑えるように仕上がっている。それでも完璧というわけではなく、やや不自然になってしまっている箇所もある。多少は仕方ないね。
ちょっと『マザー2』風味もあるドット絵の街並みだとか、主人公らの皮肉っぽいやり取りだとか面白い部分もあるのだけれど、他者におすすめできるかと問われると微妙。悪魔の種類の少なさだとか戦闘バランスの甘さだとか全体的に惜しい感じ。
あと、本家と同じくアドベンチャーとRPGが6:4程度の割合であるため、がっつりRPGを遊びたいというひとには向かないのでそこも注意。
まあでも、リトアニアンメイドのペルソナをプレイしてみたいというのであれば価格相応には楽しめると思う。消極的おすすめ。
Lost Eidolons: Veil of the Witch
『シャイニングフォース』だとか『ファイヤーエムブレム』にローグライク風味をプラスしました、みたいな。ただし、繰り返しプレイによりアップグレードできるパークツリーを確認したところ数や種類に乏しかったため、ローグライクとしての底は浅そう。
フィールドのグラフィックやUIまわりが思いのほかチープで萎えたが、セール時千数百円と実際に安いのでそこは納得することにした。
当初はいつものように「じゅんちゃん」で始めたものの、あまりにもじゅんちゃんが喋るため違和感を覚え、女子キャラ&デフォルト名でやり直すか思案中。

でも、ニューゲームで始めたら面倒くさくてやる気をなくしてそのままフェードアウトしてしまいそう。
グラフィックをはじめ、全体的にやや期待はずれだった。良さげに見えたんすけどね。
Morsels
雰囲気ゲーム系パブリッシャーとしてその名を馳せる Annapurna Interactive にしては珍しく、ゴリゴリの見下ろしシューター。
アートワークや世界観のノリはプレステ2の『チュウリップ』などに近いかなと感じた。
結構面白い。この独特なノリが肌に合うならおすすめ。
以下、JGOTY2026候補の話。
当ブログがその年の最も優れたビデオゲームに贈っている賞、Junchan Game of the Year(通称「JGOTY」)。
ビデオゲーム業界で最も権威ある賞と言われているこの賞を、今まで『Disco Elysium』『Withering Rooms』『Keep Driving』の3タイトルに贈呈してきた。最近はこれらに匹敵するような、思わずコーフンしてしまうようなタイトルに出会えておらずやや寂しい。とは言え、名作と呼べるようなものにはそう簡単にポイポイ出会えるわけもないため、気長に探していこうと思っている。
しかし、実は上記3タイトルのうち2つについて、同じデベロッパーによる次回作が今年中に発売されることが既に決まっているのだ。
『Disco Elysium』を手掛けた ZA/UM による『ZERO PARADES: For Dead Spies』。
そして『Withering Rooms』の Moonless Formless による『Withering Realms』。
『Disco Elysium』をぼくが名作と認定したのは翻訳が素晴らしかったから。正直なところぼくよりも上手だと思う。なので、この『ZERO PARADES: For Dead Spies』が今年のJGOTYにノミネートされるには同じローカライズチームが手掛けてくれることが必須条件だ。今作で急にうんこ翻訳になっていたら、いい歳してまじでキレてしまうかもしれない。
『Withering Realms』に関しては、トレーラームービーを見る限りは若干の安っぽさを感じてやや不安。でもまあ、これからブラッシュアップされていくだろう。
いずれもビデオゲーム関連では今年一番の楽しみと言える。上のページを見て気に入ったひとは、是非ともウィッシュリストナウ!!
おわり

