メゾン・ド・ふわふわ

エアマックス95世代。私学教職員を経て、物書きに落ち着く。洋服と自転車といぬねこが好き。ここは、お仕事とは無関係の、全くお金にならない文章を綴る場所。私の「じゆうちょう」。

骨折と私。

 よく晴れた秋の土曜日、他県にあるMTB向け泥遊びコースへと遊びに行くこととなった。

 メンバーは自転車友達である富豪さんと庶民くん、そして私の3名。富豪さんの巨大なクルマに各々のバイクを積んでレッツラゴー。

 

 道中、『アウトレイジ』ごっこを提案する私。語尾に「バカヤローコノヤロー」をつけて会話するというだけの単純な遊びだが、意外と盛り上がった。皆、30代40代のおじさんだ。

 定食屋でやけにしょっぱいうえにかつてないほど小麦粉の存在感が強いカレーを胃袋に流し込み、正午前に目的地に到着。

 

……

 

 富豪さんの本日のバイクはcannondale「SLATE」。お金持ちなので、色々と持っているのだ。

 対する庶民くんはsurlyの「Straggler」。これは、次の購入候補としてsurlyを筆頭にあげている私が、その乗り心地等を調査するために庶民くんをそそのかして買わせたのだ。もちろん、それは秘密だ。

 で、私は相変わらずのBianchi「ZURIGO」。

 

 久々の舗装路以外のフィールドに、テンション爆上げで走りまくる。

 数時間が経過し、日が暮れようとしていた。

 

 夕日を背に爆走していたその時、それは訪れた。

 コース上のちょっとしたコブをカッコよく越えちゃうゼーッ!とバニーホップのイメージでジャンプ!

 奇妙な感覚だった。

 右足にはビンディングシューズを通してバイクの重みを感じるのに、左足には何も負荷を感じない。

 左足のビンディングがペダルにキチンとはまっていなかったのだ。瞬く間に中空でバランスを崩す私。

 そして、世界が反転した。

 

……

 

 気がつくと私は三途の川で六文銭を握りしめていたりはせず、泥まみれで、左肩を下にして硬直していた。

 肩を強打していたが、この手の話でよく言われるように、不思議と痛みは感じなかった。きっとアドレナリンドバドバ状態だったのだろう。

 転倒が左側だったのが幸いしたのか、バイクは無事だった。右に転倒していたら、リアディレイラーやら色々なパーツが色々と面倒なことになっていたに違いない。

 よろよろと起き上がり、辺りを見渡す。幸い誰にも見られていなかったようなので、何食わぬ顔でコースに復帰。

 

 帰還すると、泥にまみれた私の姿を見た庶民くんは「いかにもシクロクロッサーって感じでカッコいいっすよ」などと言いつつ、瞬く間に写真を撮りインスタグラムにアップした。

 「お!『イイね』つきまくってますよ!」などとぬかしている。グーでアゴを殴りつけ脳を揺らしてやろうかと思ったが、こらえた。

 富豪さんも戻ったところで、帰り支度をし、クルマに乗りこむ。

 

 本日の走りを楽しく語らう二人とは対照的に、私は遠足のバス内で腹痛&便意を我慢している小学生のごとく、脂汗を浮かべていた。そりゃあそうだ。アドレナリン効果はとうの昔にきれて、左肩が超絶に痛ぇわけなのだから。

 顔面蒼白で小鹿のように震える私に気付き、富豪さんが「もしかしてさっきの落車、ヤバかったんじゃない?」と。

 

……

 

 で、そのまま病院まで送ってもらい、整形外科で診てもらったところ、見事に骨折していた。

 左鎖骨骨折、全治1か月半。

 

 そんなわけで、現在はおとなしく療養中です。早く完治させてライドしたいでごんす。

つぶやき。その3

 世の中には『24時間テレビ』的なものを観て、本当に「感動した!」とか「素晴らしい!」などと思う人たちがいるらしい。

 奇妙な話だよね。

 きっと、彼らは世界の表層の表層しか見ることができないのだろう。

 でも、それって、ある意味幸せな生き方なのだよなあ。

 

……

 

 テレビジョン云々はさておき、世の中と言うものは知れば知るほどそのうんこさ加減に嫌気がさしてしまう。

 特に私は私立学校で教育に従事していた者なので、自称「教育者」「宗教者」たちの下衆っぷり、変態っぷりを目の当たりにしてきた。

 そして厭世観マックスな人間になってしまうわけだけれど、「知らなければ」そうした嫌な思いもせずにすむわけです。

 

 社会をコントロールしている支配階級にある人々から、「はい、キミたちはこれを観ていなさい」と与えられた情報を、盲目的に信じる。

 それが現代において、ストレスなく生きていく最善の方法なのだろうなあ。

 

 みたいなね。