メゾン・ド・ふわふわ

「かねもうけブログ」ではありません。

チョベリグじてんしゃ祭。CHAPTER2もあるヨ。

 ぼくは「みんなとおなじ」が嫌いだ。クルマであれ、洋服であれ、言葉であれ、何でもそう。「皆が選ぶもの」はそれだけで選択肢から除外される。「替えのきく存在」ではなく「唯一の存在」でありたいのだ。

 そんなぼくなので、必然的に「誰も乗っていないもの」という条件が、ロードバイクシクロクロス等含む)選びの優先順位の上位に入ってくる。「同じ色のロードバイクに乗って同じ色のジャージを着て走れ」だって?冗談じゃないぜ!……などと言うその割に「そういうノリ」筆頭のBianchiに乗ってしまっているのはご愛嬌。購入したころはまだ何も知らないぼうやだったのだ。若気の至りというか、そういうやつだ。

 きっと、このブログへやってくる人々もそういった「ひねくれもの」の気のある連中だと思う。そういうやつら向けに、「あまり他者とかぶらないじてんしゃ」たちを集めてみた。購入する際の参考にしてくれよな!

 

ヒッピー及びアナーキスト系じてんしゃ

 ここにカテゴライズされるブランドに乗るひとは、ひげを伸ばさなければならない。あごひげを三つ編みにしたり、ビーズを通したりするとなお良い。全身にタトゥーを入れれば完璧だ。

 

Surly

 すごくアメリカな雰囲気。N.Y.の地下鉄に初めて乗ったあの日の、あの体臭が香ってきそうなほどにアメリカン。

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  ここの代表作が↑の「Cross-Check」。良いのだけれど、リアエンド幅132.5mmとVブレーキがちょっとばかり気になる。

 これから買うのであれば、↓の「Midnight Special」の方が絶対によい。ディスクブレーキだったり142mmスルーアクスルだったりと、最新の規格が採用されている。

 日本国内だとベリエクスペンシブなので、米国で買い付けてこよう。

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 ↑こんなファットバイクMTBもある。「Ice Cream Truck」と「Karate Monkey」。後者などぼくたち極東の島国に棲息するイエローモンキーにぴったりの名前じゃないか。さあ買おう。

 

 All-City

  なんとなくSurlyのフォロワーっぽいブランド。ノリ的には彼らより多少お上品か。日本におけるレア度もやや高い。

 一昔前のモデルにはリアエンド部分にこのブランド発祥の地であるミネアポリスの街を模った意匠が施されていたのだけれど、近年はコスト削減のためかなくなってしまった。

 どれもトップチューブが微妙にスローピングしているのはなぜなのか。どうせならホリゾンタルにしてちょーよ。チョーヨンピルよ。と思うぼくなのであった。 

f:id:maisondefuwafuwa:20190211184803p:plain  ↑この「MachoMan」などはお手頃価格でとてもよいのだけれど、リアエンド幅が135mmで個人的には残念。

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スノッブ系じてんしゃ

 鼻持ちならない、いけすかない人々が好みそうなブランドです。

CHAPTER2

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 どうやらNEILPRYDE関連の人物が立ち上げたブランドらしい。最近のヤングの言葉を借りるなら、「意識高い系」といった趣か。

 ニュージーランドマオリ族のなんちゃらをなんちゃらしているらしく、そういったノリはとても素敵だと思う。

 ただなあ、調べていくとどうも「おそろいのジャージを着てのオーナーズライド」みたいなアレなことを行っているようなので、ちょっとナニな感もある。少なくとも、根っからのインディヴィジュアル野郎であるぼくやきみには合わないかも。 

 

Ritte

  最近、小生が気になっている謎のブランドです。調べていくと、「ベルギーのバイクシーンをリスペクトしたアメリカンブランド」的な文章が。なんだそれは。ベルギーなのかアメリカなのかはっきりしてくれ。

 デザインはジョリーグッドなのだけれど、なにしろ情報が少なすぎる。RITTEで検索してヒットする情報は、どれも2015年あたりのものばかりで近年の情報が皆無。一言でカーボンフレームと言っても、どの程度の品質なのかが皆目見当がつかない。かなり興味はあるのだけれど……。 

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Condor

  最近になって公式サイトが日本語にも対応しだして、日本市場へのやる気をみてとれる。レア度は高いけれど、デザインには特に個性を感じられない。ふつうな感じ。

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冒険野郎系じてんしゃ

Salsa

  まさに米国な雰囲気のブランド。SurlyやAllCityが都市部のメッセンジャー的なカルチャーを感じさせるものだとしたら、このSalsaは荒野でトレーラーハウス生活をしているあらくれ者のイメージだ。その割に価格は割とセレブリティ。 

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  ↑このMarrakeshなど、ジオメトリから雰囲気からまさにツーリングバイク。これで赤茶色の土埃舞う荒野を行こう。日本にそんな場所はないけれども。

 

紳士系じてんしゃ

Pashley

  藤村俊二系ブランド。ぜひともおヒョイさんに乗っていただきたい。そんなことを考えながら藤村俊二さんを調べたら、既に亡くなっていた。あの飄々としたキャラクター、素敵だったなあ。ぼくもああいったおじいちゃんになりたいぜ。そしてこのPashleyを小粋に乗り回すんだ。

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おわりに 

 とりあえず列挙しておいたので、あとは各自調べて大購入してくれ。PashleyとRITTEに関しては、本当に誰ともかぶらないと思うぞ。

ja.surlybikes.com

allcitycycles.com

  

https://jp-jp.chapter2bikes.com/

  

ritte.cc

 

www.condorcycles.com

  

https://salsacycles.com/

 

www.pashley.co.uk

「O.L.D.」と「ブレーキ方式」と私。

 今回のはなしは、フレームを買うごとにホイールも新調するような富豪には全く関係のないはなしです。これは、どうにかしてお金を節約したいぼくのような「貧しき民」「持たざる者」のためのおはなしですのでね。

 でもあれでしょう?このブログに来るような人々はどうせあごひげを三つ編みにしてビーズを通してるヒッピーみてえなやつとか全身にタトゥーをいれてピアスの穴が顔面中にあるアナーキスト風なやつとかAmazonでぶら下がり健康器とロープを買っちゃうような「来世に期待!」的なやつらばかりでしょう?そんなぼくたちきみたちにはぴったりのはなしだと思う。

 

 ロードバイクやらシクロクロスやらにおける「O.L.D.(Over Locknut Dimension)」即ち「リアエンド幅」と「ブレーキ方式」のはなしです。

 この半年間、このことばかり考えていました。もっと他に考えるべきことはたくさんあったのだけれど、このことばかり考えていた。

 

 事の始まりは、ぼくが日々ゴリゴリと乗り倒しているBianchi謹製ZURIGO号を自前オーバーホールしたときに遡る。この時に「ホイールも交換しちゃお♡」と思い至ったものの、この「リアエンド幅とブレーキ方式問題」にぶち当たって交換を見送ったのだな。

maisondefuwafuwa.hatenablog.com

 「リアエンド幅とブレーキ方式問題」とは何か。「自転車のリアエンド幅やブレーキ方式には様々な規格があって困っちゃうよ」という問題のことです。まいっちんぐマチコ先生状態です。

 ホイールを新調する際は、己のフレームのエンド幅やブレーキ方式に合致したものを選ばなければならない。当たり前と言えば当たり前ですな。

 ぼくのZURIGOの場合、リアエンド幅はロードバイクで一般的な130mmクイックリリースで、ブレーキ方式はもはや古の規格となったカンチブレーキ。そしてバイク全体としてはシクロクロスであり、悪路をゴリゴリ行く武骨なイメージ。

 シクロクロス・オールロード系の骨太頑丈ホイールはもはやその9割以上(ぼく調べ)がディスクブレーキであり、カンチブレーキでも利用できるリムブレーキタイプは極めてまれ。

 で、リムブレーキタイプのホイールはロードバイク向けの華奢な雰囲気のものばかり。たとえば、これら。

FULCRUM Racing QUATTRO LG

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CAMPAGNOLO SCIROCCO C17

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 仕方がないので、当初はこのようなロードバイク向けのホイールを物色していたわけですが……。

 「何となく違う!」そう感じるわけです。カンパニョーロのG3組、かっこいいよ。でも、ピュアロードな雰囲気がぼくのシクロクロスには華奢すぎる感じがするのだ。 

 全体的には骨太ゴリゴリのシクロクロス、でも足元はシュッとしたホイール……。この「ちぐはぐ感」が気になったわけですな。しかも、ただちぐはぐなだけならいいけれど、ぼくは山を走ったりと比較的あらくれ者な乗り方をするわけで、耐久性・堅牢性の面でも気になる。

maisondefuwafuwa.hatenablog.com

  で、前回触れたように結局ぼくは「130mm」で「リムブレーキ」の中でも比較的山っぽい、シクロクロス感のあるチョベリグなホイールを見つけ、購入したわけです。これからさらに楽しい爆走の日々が待っていることだろうから、それ自体はよいことだ。

 

 しかしながら、ここで気になることがひとつ。冒頭で触れたように、ぼくらは「貧しき民」だ。フレーム購入のたびにホイールも新調だなんてナンセンス。お金の節約のためにせめてホイールだけでも使いまわしたい。

 そう考えていった際に、今回の「130mm」で「リムブレーキ」という規格がひっかかる。当然のことではあるけれど、次のフレームもこの規格を採用したモデルに限定されてしまうのだな。

 ピュアロードであれば、まあ問題のない条件だといえる。でも、ぼくが乗り回したいシクロクロスグラベル系のバイクとなると話は別だ。前述の条件を満たしたものはまず見つからないと思う。Surlyのようなクロモリ系や、或いは何かのデッドストックならまだしも、カーボンかアルミの現行モデルではまず作られていない。

 次のフレームはカーボンにしようと思っているぼくとしては、これは痛い。大枚はたいてフレームを買ったところに、さらにホイールも買わなければならないわけだから。「今からそんなに先のことを考えても仕方ないだろ」と言われそうだけれど、「何事も先回りしてよりよい選択肢を選びたい系男子」であるぼくとしては、少しばかり気になるのであった。

 

 そういうわけでね、「ロードバイクにも慣れてきたし、そろそろホイールでも新調しちゃお♡」などと考えているそこのヒッピー野郎!使いまわしたいであれば「O.L.D.」と「ブレーキ方式」についてよく検討してから買えよな!次の自転車の構想とかな!お金は大事だからな!

 

 ちなみに、2019年現在、シクロクロスやオールロード系バイクだったら「142mmスルーアクスル」の「ディスクブレーキ」フレームがおすすめ。これからはこの規格が基本になっていくのだと思う。

 ロードバイク方面はどうなのだろう。あまり調べていないけれど、従来どおりの「130mmクイックリリース」で「キャリパーorディスクブレーキ」なのかな。ロードバイクでもディスクブレーキが標準になっていくのか、このあたりが注目ポイントになりそう。

 ロードの華奢なフレームにディスクブレーキ、どうなのかしら。フォークやステーにかかる「ねじれ」の力が気になる。回転体の中央付近を押さえて止める……とんでもねえ力が「フレームの片側のみ」に加わり続けるわけで、素人ながら「大丈夫なの?」と思ってしまうよ。もちろん、1年や2年乗ったのところで全く問題はないだろうけれど、我々のような貧しき民が5年6年と使い倒していった際の影響が気になるのだ。

 まあでもあれか、そもそもドライブトレインがフレーム右側に集中している時点で「力のかかり具合が左右均等」もくそもあったもんじゃないのかな。

 

 次回は「例のホイール」のインプレッションです。商業ブログの提灯記事インプレポエム的なアレではなく、乗ってみての率直な感想ね。