メゾン・ド・ふわふわ

「かねもうけブログ」ではありません。

(台湾生産だけど)イタリアの風を!Bianchiの職人魂を感じるぜーッ!!

 (台湾生産だけど)イタリアの風を!Bianchiの職人魂を感じるぜーッ!!

 (謎カーボンフレームだけど)DeRosaならではの繊細な乗り味だぜーッ!!

 (ライセンス商品にすぎないけど)GIOSブルーだぜーッ!ルイガノ最高だぜーッ!!

 

 ……もはやドッペルギャンガーでよいのでは?そんな風に思った時期もありました。

 でもね、こうした企業のブランディングに「乗っかってなんぼ」なのではあるまいか。「祭りに参加してなんぼ」なのではあるまいか。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という阿波踊りマインドこそが、自転車を愉しむ秘訣なのではあるまいか。

 最近はこのように考えております。

 

 シニカルな視線は、時に物事をつまらなくしてしまう。

 

 日本企画車上等、楽しければそれでよいのだ。

 もちろん、それらブランディングによるぼったくりにはNOを突きつけますが、なんというか、そういう「思い込み遊び」は大いに結構だと思うのだ。

 「俺は今、イタリアの風だ!風になっているんだ!エドアルド・ビアンキの息吹を感じるぜーつ!」とか。たとえそれが台湾のバイトくんの息吹しかかかってない代物であったとしても、それはそれで楽しいじゃない。自転車情報サイトのスピリチュアルインプレライダーよろしく、ポエムしたっていいじゃない。

 それを見た野暮なメガネデブ自転車オタクが「でもそれは台湾生産でござるよコポォ」などとぬかしてきたら、鼻の下に鉄拳をお見舞いしてやれ!

 

 でもさすがに、DeRosaの日本国内での強気すぎる価格設定はアレだけど。「色々とわかったうえで買う」には高価すぎるぜーッ!

 

おわり

 

 これだけではつまらないので、小生がこさえた素敵なムービーを貼っておきます。

 

 

MR. PINK 10TH ANNIVERSARY !!!

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 さ、今回は【MR. PINK 10TH ANNIVERSARY】を買わなかった話です。

 「買わなかった話?」

 はい。買わなかった話です。

 ……ちょっと待ってちょーよー。帰らないでちょーよー。ブラウザ閉じないでちょーよー。チョー・ヨンピルよー。

 

 このグンバツイカしたジョリーグッドなフレームを見送ったのには、それなりの理由があるのだ。

 今回は、その「買わなかった理由」について語りたいと思う。

 

 まずはこのフレームについておさらいだ。

 2009年に米国はミネアポリス(たぶん)で産声をあげた自転車ブランド「All-City」。そのAll-Cityの10周年を記念して限定生産されたのが、このフレーム。かっこいいし、すごい。

 

 次に、私が渇望してやまない夢のナイスバイクの要件を列挙する。

 

黒以外の色であること。

 理由は簡単。ここ数年間にわたり乗車爆走しているBianchi謹製Zurigo号が黒だから。飽きちゃったから。

 今回の「ミスターピンク10歳おめでとうフレーム」は、近くでよく見ればペンキをぴしぴしと飛ばしたカラフルなフレームなのだけれど、遠目には黒なのだよな。だからイヤなの。

 

太タイヤを履けること。

 最低でも700c×32cが余裕でないとイヤ。恐らく、件のフレームは32cがギリギリいけるかどうか、ぐらいのクリアランスなのではあるまいか。履けたとしても、なんとなく「ロードに無理やり太タイヤ履かせました」感がありそう。だからイヤなの。

 

カンチであること。

 『東京ラブストーリー』的なアレではなく、カンチブレーキのこと。次点でディスクブレーキ。どろんこ遊びをすることを念頭に置いているので、やはりカンチが好ましい。このミスタピンクはロード用のキャリパーブレーキ。だからイヤなの。

 

お求めやすい価格。

 私は所謂「持たざる者」なのだ。貧しいのです。

 こちらのフレームセット、おいくらなの?

 こちら、税込¥161,784となっております。

 ベリエクスペンシブね。

 自転車というものは、あらくれものにいたづらされたり、盗人に持っていかれたりするかもしれないものなのだ。

 したがって、そうした被害にあった際にもへいちゃらな価格でなければダメだ。

 私は繊細かつナイーヴなおじさんなので、30万円の自転車にうんこが塗りたくられていたりしたら、ショックで寝込んでしまう。そして仕事の期限も守ることができず職を失い収入は途絶え餓死してしまうかもしれない。

 或いは、ショックで狂人と化してしまい駅前で頭皮の油でこってりしたドレッドヘアを振り乱しながらロードバイクに乗った女性ばかりを狙って下半身を露出する地元で有名な「ロードバイクおじさん」となってしまうかもしれない。

 そうした可能性を考えると、やはり私の収入に見合ったリーズナブルでお求めやすい価格の製品でなければならないのだ。だからイヤなの。

 

 

 色々と理由はあるけれど、結局最も気になったのはキャリパーブレーキで細タイヤの「ロードバイク」であるという点なのだよな。朕が求めているものとは違うよ、という。そういうアレです。

 逆に言えば、「しゃれおつなクロモリロードに乗りたいぞなもし~」と考えているおまえとかにはお勧めできると思います。

 それに、死蔵しておけばもしかしたらプレミアがつくかもしれない。

 

おわり