メゾン・ド・ふわふわ

「かねもうけブログ」ではありません。

じゃあ、国内の通販業者はどこを使えばいいのさ。

 未だにぼくの中で明確な答えの出ない問題です。このブログに頻出する「BLUE LUG」だの「Rapha.」だのといった特徴的なお店ではなく、コンポ類や各種ワイヤー、クランプ、オイル、パーツクリーナーといったもっと普遍的な自転車パーツを扱うお店の話。

 

  とりあえず、今までに利用してきたいくつかの通販サイトについて、その印象を綴る。

 

サイクルベースあさひ

 これを読んでいるそこのおまえとかの街にもきっとあるはず、おなじみのサイクルベースあさひ。江戸っ子が発音すると「あさし」になる。あまり知られていないかもしれないが、ここが実は通販サイトを運営しているのだ。

 ちゃんとした企業なだけあって、メールの応対などは良い。価格も最安の部類ではないが、まあまあこなれている。ただ、品揃えが残念なのだよなあ。なぜ本気を出さないのか。やはり自転車屋は完成車をさばいてナンボであって、パーツ販売は旨みが少ないのかなあ。

 

・ワールドサイクル

 「この店はいったい何と戦っているのだろう?」と訝しがってしまうほどに返品や交換について執拗に注意事項が記載してあったり、良くも悪くも「クセのある店主が営む個人商店がそのまま大きくなった」という感じ。あと、全体的にノリがダサい。

 ちなみに、ぼくが見舞われた出来事。

maisondefuwafuwa.hatenablog.com

  

・サイクルヨシダ

 価格の面ではワールドサイクルに一歩譲るが、メール応対等における「ちゃんとしてる感」「信用できる感」はこちらに軍配が上がる。

 ただ、サイトの商品ソートだとかが尋常じゃないほどに使いづらい。目当ての商品まで辿り着けないほどだ。この使いづらさのせいで、とんでもない額の機会損失が生じていると思う。ヨシダのSEのひとは早急にシステムを改修した方がいい。

 

・ウエムラサイクルパーツ

 品揃えや価格は良い。しかしながら、配送の日にち指定ができないってどういうことなのさ(時間指定はできる)。それ以外はかなり良さげなのに、その一点があまりにも不便すぎる。

 ウエムラさん、配送日時指定とペイパル決済(或いはコンビニ後払い)を可能にしてよ!そうしたら常用するからさあ!

 

・ワイズロード

 実店舗とは正反対で、通販部門からは全くやる気を感じられない。ネームバリューは抜群なわけで、本気を出せばパーツ通販のスタンダードになれるポテンシャルは秘めていると思うのだけれど……。サイクルあさしといいここといい、なぜ本気を出さないのか。あくまで実店舗メインでやっていきたい、ということなのかしら。

 余談だけれど、以前のぼくはワイズのことを毛嫌いしていました。「例の腕組み写真」の感じがナニすぎて。しかし、ワイズ新宿店でナイス店員ちゃんのナイス接客に触れて、印象ががらりと変わりました。ワイズ、結構良いかもしれぬ。

 

Amazon

 パーツ関連の価格は基本的に高い。あと、自転車パーツに限らずAmazon取り扱い製品全般に言えることだけれど、返品のハードルが低いせいで「他者の返品品が届くリスク」が高いように感じられる。オイルだのパーツクリーナーだのといった消耗品を買うならアリかな。

 

 うーん……。どこも一長一短なのだよなあ。個人的にはサイクルあさしに頑張ってほしいところだけれど、現状はどこも決め手に欠ける。結局のところ、ホイールやフレームは海の外で調達し、その他パーツは行きつけの実店舗に発注するのが正解なのかなあ。

 

  ぼくが自転車に興味をもって6年ほどの月日が経つ。その間あらゆるお店や企業を観察してきたのだけれど、そこから感じたのは自転車業界というところは色々な面でアナログで前時代的なところなのだなということ。こういった通販ひとつとってみても、サイトのデザイン、機能性、決済システム、その他諸々から一昔前のノリを感じる。昔ながらの商習慣が未だに根強く残っている感じがする。

 たぶん、この業界の小売りにはまだ「本当に賢いひと」が現れていないのだと思う。あらゆるものを最適化できる、本当に賢いパイオニアが。日本の社会全体から見たらスポーツバイクの世界などニッチ中のニッチだろうから、なかなか優秀な人間が現れないのも仕方がないか。

 もしそういった人物が現れれば、あっという間に覇権を取れそうな気がする。

 というわけで、潤沢な資金を持つそこのおまえとか!ぼくと一緒に起業しよう!共に「自転車パーツ界のZOZOTOWN」を創ろう!一緒に大儲けして、ツイッタキッズたちに100万円のお年玉をばらまいてちやほやしてもらって自己顕示欲を満たして気持ちよくなろう!

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好きなブランドが無いのなら、自分でつくればいいじゃない。

 と言ったのは、かのマリー・アントワネット的なひとではなくこのぼくです。

 このブログで再三にわたり、しつこいぐらいに散々っぱら申し上げているように、ぼくはブランドというものに興味がない。なぜなら、ぼくは「何かに憧れる」ということが無いからだ。ぼくという人間があまりにもすごすぎて、他者や他の事物を「上に見る」ということが皆無だからだ。

 ぼくがどれほどすごいかというと、スプリームにしてサブライムマーベラスでありかつスプレンディドと、もうありとあらゆる賛辞を並べても表現しきれないほどのすごさなのだ。「どこがどうすごいのか具体的に説明しろ」と言われても困る。「全体的になんとなく色々とすごい」わけなのだから。

 よって、ぼくが「何かに憧れる」といったことは皆無。むしろ「世間のやつらはぼくに憧れろよ」とまで思っているほどだ。

 

 それは自転車においても言えることで、「あのブランドの自転車に乗ってみたい!」「あのブランドのフレームで組んでみたい!」みたいな感情は全く無いのだ。これっぽっちも、1オングストロームほども無い。

 大事なのは「イメージ」ではなく「本質」だ。そのモノが「世間でどのように評価されているか」ではなく「ぼくにとって価値のあるものかどうか」が重要なのだ。そもそも各メーカー各ブランドが売らんかな精神で謳う「なんとかテクノロジー」だとか「なんちゃらシステム」だとかにはいい加減にウンザリ辟易ちゃんなのです。

 なになに?フレームをうにうに波状に加工して「前モデル比で剛性が何%アップ!」だって?……ぼくが中高生だったら、ピュアな十代の若者だったら、「すごい!これすごい!のりたい!」と思ったかもしれない。でもぼくは中高生でもなく、ピュアな十代でもないので、そんな売り文句を読んだところでやっぱり欲しくはならないのだ。残念ながら。

 いい加減に新しい自転車をこしらえて野山を駆けまわりたいのに、欲しいものがみつからない。買いたいものがみつからないわけだからまいっちんぐまいっちんぐマチコ先生状態です。

 

 そういうわけで素敵フレームを探し求める旅にほとほと疲れ果てたぼくは、自身で新たにブランドを立ち上げることにしました。

 新進気鋭のスーパーチョベリグデザイナー(ぼくのことです)によるバイクブランド、その名も『JUNCHAN JITENSHA』!実に2ヶ月もの開発期間を費やして完成した第一弾フレームがこちら。オールカーボンのシクロクロスフレームです。

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 夜空に煌めく星々をモチーフにした最高にイカしたロゴ。ヘッドチューブにはブランドアイコンである「★J」マーク。ちなみに、「JUNCHAN」とはぼくの愛称です。 

 「きたねえ玄関の片隅じゃなくて全体の写ってるもうちょいマトモな写真はないのかよ」と思っているおまえとかは、次回以降を待ってください。そろそろディスクブレーキのキャリパーが届くころなので、それを取り付けがてら写真を撮る予定です。


  漸く念願の新フレームを入手したので、これをデアゴスティーニ方式でコツコツと組んでいこうと思う。夏までには完成させてどこかのグラベルを爆走したいなあ。