メゾン・ド・ふわふわ

「かねもうけブログ」ではありません。

このブログについて。

 「読者の存在を意識してはならない」。

 これは、ぼくがこのブログを綴るにあたり常に心にとめている点だ。「読者を増やしたい」だとか「PVを稼ぎたい」といったことを考えている一般的なブログとは全く正反対だと思う。

 なぜぼくがあえて読者の存在を意識しないようにしているのか。それは、ぼくが「実はスーパーやさしい気遣い屋さん」だからだ。

 たとえば、ある事物に対して毒づきたいとする。ぼくは超やさしいので、「この事物についてこういうことを書いたら、この事物のことが好きなあいつやあの娘はどう思うだろう?」とか「傷ついちゃうかも!」とか「ショックを受けて自分の殻に閉じこもって登校拒否や出社拒否になってしまったら!?」とか「精神疾患を患ってぼくのブログへの憎悪を書きなぐった遺書とともに自ら命を絶ってしまったら!?」などと余計なことを考えてしまう。そうすると、超やさしいぼくは誰も傷つけたくないという思いから、本来書きたかったことを書けなくなってしまう。本来主張したかったことも鳴りを潜めてしまう。

 で、あらゆる読者に配慮した結果、当たり障りのない毒にも薬にもならない、まるで職場での世間話のような文章(これを「愛想笑い文章」という)になってしまったりする。

 

 現在ぼくはロードバイクのオリジナルフレームを手に入れ、その組立てに勤しんでいる。その過程で他者の自転車ブログを参照することがよくあるわけだけれど、メーカーやら店やらに気を遣いまくって前述の「愛想笑い文章」になってしまっているものをよく見かける。ぼくはそういったブログを読むと「もっと魂の慟哭を聞かせろよ!内面の発露を書きなぐれよ!おまえのその胸の奥にあるドロドロとしたものを!」ともやもやしてしまう。

 ただ、これに関してはブログというものに対する考え方の違いであって、どちらが正しいというわけではないけれど。きっと、そういうひとはブログをTwiterの延長的な、他者とのコミュニケーションに重きを置いたSNS的な運用をしているのだと思う。

 ぼくが書いているこの場は『はてなブログ』という場所なのだけれど、ここはおそらくそういった「SNSとしてのブログ」が歓迎されている場なのだと思う。で、そのあたりのブログ観のギャップからこのエントリにつながるわけです。

maisondefuwafuwa.hatenablog.com

 

 このブログが開設されてどれぐらいの月日が経過しますか?2年?3年?それぐらい経つみたいだけれど、とりあえず今までも今もこれからも思うのは「愛想笑い文章」にならないようにしたいな、ということです。 

 今後も、実生活ではとても口にできない本音を、正直かつセキララ(「赤裸々」を「セキララ」と表記すると「キキララ」のようで可愛いなと思いました)に綴っていきたい。みたいな。

ねじ山なめ太郎。

 うーん……。

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 これら小汚い写真にある通り、連日のように玄関先にDTswissのホイールやらシマノの色々やらが運び込まれているわけですが、全くもってやる気がでないわけです。giroのメットやシウズまで新調したというのに、萎え萎えおじさんです。
 

 一体なぜ、この「さわやか自転車ボーイ」として知られるぼくが「やる気萎え萎えおじさん」になってしまったのか。それは表題にあるように、完成したばかりのオリジナルカーボンフレームにあるねじ山をなめてしまったからです。

 今回のフレームはワイヤー内蔵式のもの。その手のフレームにはBB裏に樹脂製の「ワイヤガイド」的な部品が取り付けられていることが多い。

 で、その部品はボルトで留められているのだけれど、どうしたことかそれを見たぼくは「このボルト錆びちゃうかも!固着しちゃうかも!グリス塗らなきゃ!」と思い立ってしまったわけです。ぼくの持病である「グリス塗りたくりたい病」の発作が出てしまったのだなあ。

 ボルトを外して、グリスアップしたまでは良かった。「これで雨やヘドロが付着してもへいちゃらだな!やっぱグリスっていいよな!」と調子をこきながら、小沢健二の『痛快ウキウキ通り』を軽く口ずさみつつ件のボルトをぐいぐい締めこんでいったら、あるところからスッと手ごたえが無くなってしまった。

 あの瞬間の胸の動悸。冷や汗が噴き出すあの感じ。チョベリバです。つい先ほどまで『痛快ウキウキ通り』を口ずさんでゴキゲンの極みだったのにね。

 焦ってボルトを外すと、案の定「銀色のリング(=削れたねじ山の部分)」が生成されていた。

 ……まあね、あの部品はワイヤーの強烈テンションで常に押さえつけられているわけだから、走行中に脱落したりだとかといった事態は起きないと思う。でも、やはり萎える。萎え萎えの裕木奈江ですよ。

 この事件だって、いつものガレージで作業をしていたら起きなかったかもしれない。こんな狭苦しい玄関先で作業をしているから、そのストレスから小沢健二を歌ってしまい、注意力が散漫になってしまったのだ。まいっちんぐですよ。まいっちんぐマチコ先生状態ですよ。

 

 そういうわけで、このエントリも5分で書いた感じの雑な文章だし、肝心の作業もここで滞っています。

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 「普通、ペダルって最後につけるものじゃない?」みてえな声が聞こえてきそうだけれど、いいじゃない、そこは。クランクブラザーズの素敵ペダルを早く見てみたかったのだから。