そんなことは知りようがない。でもまあ、恐らくないと思うよ。ただ、あの抽選の仕組みを見ていると疑われても仕方がないよなとは思う。
数年前、抽選会場の中継動画だかテレビ番組だかをチラッと目にしたことがある。じっくり観たわけではないから子細には覚えちゃいないが、たしかその際は番号が書かれた円盤を回すのも、それを射る矢を射出するのも、いずれもが機械だったのだよな。
これさ、両方が機械であれば当選番号のコントロールは可能だよね。回転と射出のタイミングを同期させて、予め決められた場所に当たるようにする、というね。今時の技術であれば余裕でできてしまうのではないか。屋内だから風も無いしな。
宝くじの売上げが下落の一途を辿っているらしいが、それはやはり多くの人が上のようなことを考えて「ぼんやりとした不信感」を抱いているからなのではないか。
では、このような疑惑を持たれずに、昭和の時代のように人々に宝くじを買わせるにはどうしたら良いのか。これから大事な話をするから、みずほ銀行のやつらは頭取から下っ端までよく読みなさいよ。
宝くじってさあ、あれさあ、「やってる」んじゃないの?
という民衆からの疑いの眼差しを払拭するには、人の手によって制御できない不確定要素を取り入れる必要があると思うのよね。
そこでぼくが考案したのが、抽選にねことあかちゃんを取り入れる「ねこ&あかちゃんシステム」だ。
うちにはいぬ2ねこ2が住んでいる。いぬはご主人であるぼくの意向を概ね尊重して動いてくれる。それに対し、ねこは全くもって唯我独尊状態だ。例えば、ぼくがねこに「そっち行かないでください」と声をかけても、チラリとこちらを一瞥はするもののそのまま突き進んでいく。そしてジャーナルスタンダードで買ったばかりのイカしたコートを毛まみれにしていく。
あかちゃんもきっと同じようなものだろう。ママが何も声をかけず放っておいたら、地べたを這いつくばって放浪の旅にでてしまう。
こうした彼らの性質を利用して、予測不能制御不能なランダム性を取り入れるのだ。
具体的には、あかちゃんに番号の書かれた円盤を回転させて、ねこに弓矢を持たせてそれを射るように仕向ける。さすがにこれなら不正だ何だと騒ぎ出す輩は現れないだろう。しかもどちらもルックスが良いため、動画中継映えする。
そういうわけで、ぼくはこの「ねこ&あかちゃんシステム」を提唱したい。
みずほ銀行のひと、この案を採用する際は権利者であるぼくに一声かけるように。毎年の売上げの2%程度くれれば使用を許諾するよ。
ちなみに、この話についてぼくは大真面目だ(ぼくに対する報酬の部分も含めて)。なのでこの案を気に入ったひとは、是非ともこの記事を広めてくれ。頼んだぞ。
おわり