このブログの一日の平均来訪者数は60人程度だ。
一切の宣伝工作をせず、SNSすら用いることなく、ただ思うがままに書きなぐりその後は放置したおすという雑極まりない運用を勘案すると、この数字は驚異的だと言える。
余談だが、ブログで金を稼ごうという所謂「ブロガー」とかいう者らの中には金銭でSNS上のフォロワーを買ったりする者もいるらしい。大衆というものは既に人のいるところに集まろうとする性質があるから、ブログ開設時にサクラを雇うというのは理に適った話ではある。
あくまで風の噂に聞いただけなので事の真相はわからないが、そのような者がいるとしたら何とも卑しく浅ましい話だ。
閑話休題。
ここへやってくる人々が何を求めているのかぼくにはわからない。しかし、ぼくとしてはぼくの綴るユーモアとウィットとエスプリに富んだ極めて高度かつ知的な文章が、来訪者がより高次の思考を得るための契機になればよいなと考えている。
そう、たとえば『2001年 宇宙の旅』に描かれているモノリスのように。
原始のおさるさんたちがモノリスの光を目にしたことによってヒトへの進化を遂げるように。ぼくの叡智に触れることにより「ふうつのヒト」から「少しだけ脳がぴくぴく動くヒト」へと進化してほしいのだ。
しかし、そうした観念的なものだけでなくもっとわかりやすい、この過酷でろくでもない世界を生き抜くための実際的なメリットがあってもよいのではないかとも思う。
そこで今回は「ぼくが最近食べた中で美味しかった冷凍食品」の話をすることにした。
1.日清まぜ麺亭 台湾まぜそば
透明感のあるもっちりストレート麺と、ややピリ辛タレとのコンビネーションが美味しい。
パッケージにもしっかりと記載されているが、この製品に用いられているひき肉(の一部?)は大豆から作られている「代替ひき肉」だ。これは一般的にはマイナスポイントなのかもしれないが、ぼくにとっては大歓迎だ。
なぜなら、裕福な家庭に育ったぼくは幼少の頃からマトモなお肉を食してきたため、マクドナルドだとか吉野家だとかで供されるお肉だか何だかよくわからないモノは冗談抜きでお口に合わないのだ。数年前に牛丼屋につきあわされた際はまじでゲロ吐きそうになってしまった。
maisondefuwafuwa.hatenablog.com
もちろん冷凍食品に入っているお肉も例外ではないのだが、この製品に入っている代替ひき肉は大豆由来であるゆえスジっぽかったり脂身グニグニだったりせずに美味しく食べられる。
そういうわけで、ぼくほどではないにしろ比較的舌の肥えた裕福なおまえにもおすすめできる一品だ。
ちなみに、すっきりとした「いいちこ」によく合う。
2.日清 麺屋の炒飯 麺屋一燈監修 濃厚魚介だし炒飯
この「一燈」というのは都内のどこかにあるラーメン屋の名前らしい。そこが監修しているチャーハンなのだそうだ。
食す前は「ラーメン屋だったらラーメンの監修でもしてろよ」みたいな意地悪を言おうかと思っていたのだけれど、食べ終わったら「美味しかったからまあいいや」と思った。ちなみに、昨年の春頃まではこのシリーズの『柚子しおチャーハン』というものがありとても美味だったのだけれど、終売になったのか近頃とんと見かけない。
ところでこの「とんと見かけない」という慣用句の「とんと」とは何なのだろうか。謎だ。
ぼくが20年に渡り愛飲している美味しいビール、「Guinness」によく合う。
3.日清スパ王プレミアム 高菜とめんたいこ
プリッとアルデンテな食感がまさにプレミアム。あっさりさっぱりいただけるため、おじ化が進んで油分こってり系が胃にもたれるというおまえにもおすすめ。
お供は「いいちこ」ね。
4.ケンミン 焼きビーフン
いかにも昭和なパッケージデザインに些かばかり不安になるが、試してみたらなかなかどうしてけっこう美味しい。
いぬくんたちの散歩から凍えながら帰った夜、急いで空調&床暖をマックスに。そしてこれをチンして食したところあまりの美味しさに泣きそうになった。それ以降、冷凍庫に一食は常備している。
「いいちこ」「Guinness」どちらでも。
こうしてみると日清が強い。そしてダークホースのケンミンか。企業としての規模の差を考慮すると大健闘と言えるだろう。2社ともなかなか頑張っていてえらいぞ。あらゆる物事に尋常じゃなく厳しいぼくが何かを褒めるなどということはなかなか無いわけであり、日清及びケンミンの関係者は誇りに思っていいだろう。
如何だっただろうか。当ブログに似つかわしくない、非常に実用的で有益な内容だと思う。この機知に富んだ「美味しい冷凍食品情報」により、きみらのお世辞にも豊かとは言えない食生活が少しでも改善されることを願っているよ。
おわり